園長コラム 1

2017年5月31日

毎月ベトナム情報誌 びなbooに連載させていただいている「おもしろ子ども白書」です。

 

子どもに必要な「教育」ってなに?

 

母の友6月号(福音館書店 2016/6発行)にジャーナリストの猪熊弘子氏がこんなコラムを載せています。(以下引用)

〜(略)〜探しまわって、ようやく見つけた認可保育園は「英語」などいわゆる「教育」をウリにしているところでした。〜(略)〜

「教育」という言葉が出てくると、親はついそこに目がくらんでしまいがちです。国際化が進み、生き方が多様化している時代となる中、親は不安を感じ、余計子どもの「教育」に心を砕いています。もちろんそれは「子どものため」を思っているからです。〜略〜「教育」を行っていることをうたい文句にして園児をあつめる保育園は実際増えてきているように思います。ある認可保育園は、元コンビニだった店舗を改築し、狭い園内で「インターナショナル保育」として英単語などの「勉強」が行われていました。ワークショップで文字の勉強をさせたり、テレビや、iPadなどのメディアやフラッシュカードを使っているところも珍しくありません。〜(略)〜確かに、子どもはいろいろな者を吸収する力を持っていますから、大人が何かを一生懸命教え込めば、それ相応のことができるようになります。逆立ち歩行、高い跳び箱、一糸乱れぬマーチングも、時間をかけてそれだけ徹底的に教え込み、厳しくし込めば、子どもは大人が驚くようなことでも成し遂げてしまいます。すると親は我が子が何かを「成し遂げた」という感覚に酔ってしまうのだと思います。

 しかし、そういった園に通わされている子どもhが「幸せ」かどうかはわかりません。それらはいずれも、保育所の保育指針や幼稚園の教育要領にもないカリキュラムであり、本来就学前の子どもたちがする必要のないことです。

 

 2018年に「幼稚園教育要領「保育所指針」が同時に改訂されます。少々堅くなりますが、今回の改訂には、幼児教育から高等教育を見据えた上で、幼児期にどんな教育が求められるかをまとめています。幼児期は,幼児の特性を考え、この時期に育みたい特性、資質は遊びを通した総合的指導のなかで育んでいきます。感性を働かせ、良さや美しさを感じ取ったり、不思議さに気づいたりしつつ、できるようになったことを使いつつ、試したり、いろいろな方法を工夫したりすることを通じて育んでいくことが大事とされています。

今日本の幼児教育は、世界の中でもトップクラスといわれています。欧米の教育カリキュラムにはない「心情・意欲・態度」こそ学びに向かう力です。遊んでいるだけで何が学びだと思われる方に次回、「学び」は「遊びの中に」をお話ししたいと思います。

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